裏方
金融なんで、当然融資の相談を受ける。
お客さんだけじゃなく、友人からの相談もある。
実は自分は頼まれ事に弱かったりする。
「どの銀行もダメだった…」と言われたら、面倒だけど何とかやる。
融資なんて所詮根回しなんで、やろうと思えば何とでもなったりする。一筋縄じゃいかないし、実際クソ面倒だから断ったりする事もあったりするわけで。頑張って無茶をして審査を通す。
で、結構な数の友人からの創業融資をこなしてきた。
結論、自分はあまり満たされない事に気付く。
やはり、自分は"認められたい"し、"感謝されたい"。いまだにピュアな心がある。
融資をしたところで何もないのだ。当然表向きは感謝されるし、"恩人"であるのは紛う事なき事実。
しかし、創業融資したところで、こちらも融資しました!なんて嫌らしい事言えないし。
向こうもインスタで俺のおかげで融資が通って店がオープン出来ましたなんて言わない。そんな事は分かってる。
だが、何のことはない、花を贈った相手に対してはインスタでめちゃめちゃ有難うと言っている。
花…
分かっているけど、むず痒い。
どの銀行も断る案件を、融資部に詰められる中ゴリ押しして、なんとか強引に審査を承認させた。会社内で、ある程度の無茶を言えるくらいの実績はある。俺の友人である事が相手にとっては良いことで、俺にとっては悪くなることがある。"俺"の友人が破産なんかしたもんならサラリーマンの人生が終わる。相当なリスク。
花……
分かっている。
この感じ、、、結婚式のムービーやウェルカムボードを作ることにかなり近い。
労力で言えば、当人とプランナーの次。
これがまた全然感謝されないんよ。
いや、表向きはめちゃくちゃされるんだけどさ。
散々やらなきゃ良かったって思っても、なんでやっちゃうんだろうな。。。
途中までは楽しいんだけどさ、
俺がいなきゃ成立しないんだぞ!って思いながらやってるし。
でもこう、当日になると、あれ?って感じ。
金が欲しいとかじゃない。
兎に角、感謝がされたいんだよ裏方は。