イチジクのシロップ漬け
今日は愛妻弁当でなく、弁当屋で昼飯を。
よくある、フランチャイズのやつ。有名な弁当屋と言えばそうなのだけど、大手が進出してからは少し寂れた印象があった。
ちょっと奮発して松茸おこわ。
隣の人はカツ丼だった。
先にカツ丼が作られた。と言うより、予約してて弁当を取りに来た感じ。
店主が「イチジクのシロップ漬け作ったから、そこの冷蔵庫開けて持ってって。」
にこやかに言った。
フランチャイズだけどオリジナルを出していくスタイル。じゃなくてこの店主はサービス精神が凄い。お客が喜ぶ姿をみたいだけだろう。
でも「いらないです。」
胸が締め付けられた。もしかしたら、イチジクのシロップ漬けが駄目だったかもしれない。得体の知れないフルーツの砂糖漬け。見た目からも食べたいとは思わない。
なんなら、イチジク好きな僕ですら躊躇する程に。
一瞬の間があったが、僕にも聞く。
「シロップ漬け、いる?」
「頂きます!」
大きな声で答えた。
帰ってから冷蔵庫に入れた。
今日は気分でないので、1日寝かして、その後は考える。