内示

本日、次席者以上の役席の内示が発表された。第三者としては、酷く面白い内示だった。僕は、お世話になった人が支店長になったり、部長になったりと、心から嬉しいものもあったが、逆も然り。

僕の結婚式で祝辞を述べて頂いた支店長が、左遷まがいの降格にあった。

間違いなく今回の内示の大目玉だ。誰もが驚いた。無数の根回しがあったに違いないが、派閥が多いこの職業では往々にしてある。しかし、お世話になった人のそのような姿を見て、何とも言えない気持ちになる。

彼のやり方、考え方については全て賛同するとは言えないし、熱心過ぎる性格からか、ここ数年で大量の退職者を出したのも事実だ。会社を良くしたいと言うごくごく普通のことが、逆に異端と捉えられ、晒し首にされてしまっている。

立ち回りを器用にしなければ、いけない。

近い内に彼と飲みに行く事になっているのだが、今後を考えると他人に口外してはいけない。

非常に難しい。

小規模な金融機関ですらこうだ。メガや都銀など、リアル半沢直樹なんだろう。