booktkun’s diary

みむろとラジオをやっています。最近魚突き始めました。

政治

 

政治にはそこまで関心はないし、今後も一般的知識程度抑えとけばいいって考えは変わらないけど、付き合いで政治家に出会う事があった。
と言うのも、よくある取引先の異業種交流会に参加しただけ。
金融機関の人間はこの手の社長の集まりに呼ばれやすい。呼ばれてるのに、ほぼ接待のような形式だ。

その場は20人程度。会社の代表者が16人で、僕含む地元の金融機関職員が4人と。

毎回テーマは決まってて、その時は政治についてだった。異業種交流会は全然興味なかったけど、政治家と出逢えるのは初めてだったので少し楽しみだった。
会が始まり、各自食事をすすめる。だけど、初対面同士が多く、中々箸が進まない。

そんな下らない時間が30分経った。その時

「遅れましたー!!!皆さんすみません!」

全員がビクッとした。主役である政治家が遅刻して来たのだ。
参加者は、遅れて来た政治家に睨みをきかす。
政治家は、簡単な挨拶をして食事をすすめる。サラダを自分で多めによそい、ガツガツ食べる。まさに男の食べ方。
それまで気を遣いながらチビチビ食べていた社長達はあっけらかんとしていた。
彼は初対面の人がおろうが、遅刻しようが、気なんて全く遣っていない。周りの社長達も、もちろん会社の代表者で一般人の僕からしたら、気迫と言うか、コミュニケーション能力と言うか、凄いと思ったけど、この政治家はレベルが違う。胆力がズバ抜けていた。
食事だけで、こうも差が出るかと言うくらい。
サラダのスモークサーモン最後の一切れ。誰も手を付ける事が出来なかったが、遠い席からフォークでぐさっと、当然彼の仕業だ。
僕からしたら、カッコよくて仕方なかった。

この豪胆な食べ方や遅刻でイラついてる人達がいるが、全て把握済みだった。

一旦食事を終え、彼の演説が始まる。
彼は民主党だった(現在は希望の党所属)。


はじめに「今にでも転覆しそうな船に乗る、船員です!」
とニコやかに、誰よりも大きな声で、話した。
民主党なので、批判的な意見もたくさん出たが、ビクともしない。もう、そんな質問は何度も経験してましたよと言わんばかりに受け、回答をする。もはや、批判的な意見が仕込みや誘導されたようなものに感じた。
回答の仕方も絶妙。論破するって感じじゃなく、鼻につかない程度に余裕で返す。
彼は、アナウンサーを10年勤務した後、政治家になった。
元アナウンサーだけあって喋りがめちゃくちゃ上手い。自分でハードルをあげて、全然超えて来る感じ。嫌いじゃない。

もう生き物として尊敬だ。ある程度政治の話をして、第2部は人前で話すコツを演説していた。
これが有意義な時間だった。ダメな例に全て当てはまった笑。色々聞きたすぎて2回も挙手して質問してしまった。

 


そんなこんなで会は終わった。はじめにイラついていた社長達も、最後は先生とか呼んでいた。

食事代が異業種交流会の名目じゃなくレストランの領収書で切られてしまった為、経費で落ちない。6000円も実費…痛い。勉強も出来たので良かったかな…?

 

はじめに言った通り、政治にはあんまり関心がない。ただ、政治家は結構凄い。異例を除いて、ごく一部の人間しかなれないんだなあと、、

「このハゲー!」のおばさんも。でも。もしかしたら元アナウンサーの彼が特殊なのかもしれない。彼は素敵な人間だし応援もしているけど、選挙は違う人に投票する。

そんなもん。